ひな祭りとは、3月3日の桃の節句のことで、女の子の健やかな成長や幸せを祈ってお祝いをする日です。
雛人形を、よーくご覧になったことはありますか。7段飾りのお雛様を見る機会は少なくなりましたが、7段飾りのお雛様を見る機会がありましたらお人形を一人一人よくご覧になって見て下さい。気になることがあります。
5段目には、仕丁と呼ばれる男性3人がいます。泣き、笑い、怒りという三つの表情で作られており、「三人上戸」とも呼ばれています。簡単に言いますと宮廷の雑用係です。
3段目には5人囃子です。歌舞伎や祭り、寄席などをはやしたてる役目の人たちです。
2段目には3人官女です。お内裏様とお雛様のそばに仕えることを許された官女の中でも位の高い女性たちで、着ている物も立派です。
身分の低いものから順番に並んでいるため、一番下の仕丁は3人とも裸足ですし、5人囃子は3人官女に比べると、着ているものがあまり立派なものではありません。それを考えながら眺めていますと、ドラマの「大奥」を思い出してしまいます。
今年はそんなことを思い出しながら見てみてください。